カート
ユーザー
みやびを読み物
  • ホーム
  • 半導体から女性用下着へ【みやびを概要】

みやびを概要:半導体から女性用下着へ事業転換

みやびをは還暦過ぎの女性がひとりで立ち上げたブランドです。

女性は更年期に入ってから、若い頃には全く無かった下着による皮膚トラブルや不快感に悩まされるようになりました。
ブラタンクトップのアンダーゴムの締め付け、ピタッと皮膚に張り付いて圧迫するソフトなブラジャー。鼠径部が赤く腫れて痛痒くなるショーツ。いろいろ買って試してみてもダメでした。

下着の不快感に我慢の日が続いた頃は、15年以上続けてきた半導体設計関連の技術教育サービス事業をクローズし、新しい事業を模索している最中でした。
新しく始める事業も、これまで従事してきた半導体の技術教育に関連するものにしたい。そういう拘りがあり、医療機器関連を調査することにしました。そこで、医療機器について学ぶため特定非営利活動法人 REDEEM 東北大学「医療工学技術者創成のための再教育システム」を受講しました。

REDEEM は、『新しい医療工学産業分野の基礎を築く人材を養成することを目的とした社会人技術者を対象とする再教育プログラムです。
基礎コースは1年間で、教科内容は年間51コマの講義と、20コマの実験・実習からなっており、基礎となる分子細胞生物学、解剖生理学、病理学、薬理学を重点的に学習し、この基礎の上に、内科・外科・画像医学の臨床医学、高齢化社会の医療に必須となるリハビリテーション医学、スポーツ医学などの科目を履修します。』(REDEEM のホームページより抜粋、REDEEM は2019年事業終了しています)というものでした。

医療機器メーカーの技術者を受講者と想定されていたので、はたして私のような専門外のおばさんが受講してよいものだろうか?と、恐る恐る申し込んだところ、有り難くも受講申込みを受理してもらえました。ただ結果的には、おばさんでも大丈夫かと危惧していたことは当たってしまい、実験・実習ではいろいろとご迷惑をかけてしまいました(すみませんでした)。

REDEEM で学ぶうちに「半導体関連」「エンジニア技術教育」の拘りワードは頭の中から消えていき、次の事業を広く柔軟に考えるようになっていました。また、REDEEM での学びを通して、下着の不快感は体からのSOSだから我慢してはいけないものだと理解しました。これが「みやびを」を始めるきっかけになりました。

下着事業に関しては全くの素人で、業界には人脈も伝手もありませんでしたから、まず調べました。調べてみると、電気を通すような機能的な糸が開発されていたり、編み機の自動化も進んでいました。ニット技術と機能糸やセンサー技術やIT技術を組み合わせたら、いつか、リハビリテーションや介護に役立つものへの展開ができるかもしれないと夢が膨らみました。

こうして女性用下着の開発に着手し、最初の製品が出来上がるまで数年かかりましたが、ようやく2020年末に商品販売の開始に至りました。


みやびを とは

「みやびを」は万葉集のことばです。
万葉集のことばの響きはとても素敵だと感じていました。
ブランド名登録のときに頭に浮かんできたのが「みやびを」でした。

遊びを事としそれに一種の価値や理想をすらいだいていた人々、それを万葉集では「遊士」と書き、「みやびを」と名づける。

  春日なる 三笠の山に月の船出づ   遊士の飲む酒坏に 影に見えつつ

酒宴をはる人々の酒坏の中に月影がうつっているといった、風流な趣を愛するのが、つまり「みやびを」なのである。
出典:「古典のいずみ」青木生子


沿革

1999年 ヒナタテクノロジー株式会社設立、半導体設計関連の技術教育サービス事業を開始
2013年 株式会社ひなたへ商号変更
2017年 半導体設計関連の技術教育サービス事業から撤退、女性用下着の製造販売へ事業転換
2020年 みやびを®を自社オンラインショップで販売開始
2023年 5月に株式会社ひなたを解散、事業形態を個人事業主に変更して女性用インナー「みやびを」事業を継続