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加齢による皮膚の老化
シミ・皺、皮膚炎、肌荒れ、乾燥肌、敏感肌、湿疹、皮膚感染、熱中症
ここでは顔ではなく体の皮膚と下着との関係性からみてみます。下着による皮膚トラブルには、締め付け感・肌の乾燥・肌荒れ・かぶれ・痒み・ヒリヒリ感・擦れなど様々あり、ネット検索すると、それらの関連記事があふれています。原因や対処法などはそちらにお任せするとし、本四方山話では「加齢にともなう皮膚の変化について」、少し難解ですが医学的な解説文を参照して紹介します。
加齢による皮膚の変化
加齢による皮膚への明らかな影響は、40代後半になると見えてくる。加齢に関連した変化の多くは真皮に認められる。
真皮の膠原繊維の数が減少し、強度が失われ、バラバラになり、破壊されて形が崩れ、もつれた状態となる。
弾性繊維はいくぶん弾力性を失い、束ねられて厚みを増し、すり切れてしまう。このような変化は、喫煙者の皮膚で顕著に認められる。
膠原繊維と弾性繊維の両方を産生する線維芽細胞の数は減少する。その結果、皮膚には特徴的な亀裂が生じ、しわwrinklesの原因である深い溝ができる。
さらに老化が進むと、ランゲルハンス細胞の数が減少したり、マクロファージが効果的な食作用をしなくなったりするので、皮膚の免疫反応が低下する。
さらに、脂腺の縮小により、皮膚が乾燥しひび割れが生じて、感染しやすくなる。汗の産生も減少し、それによって高齢者の熱射病の発症が増加する。
(後略)
出典:Gerard J. Tortora 他「人体の構造と機能」、丸善出版 第4版、2012、pp172-173、「5.7 加齢と外皮系」より
上記は、加齢にともなって皮膚は次のように変化すると書いてあります。
皮膚は薄くなり・弱くなり・弾力性を失い・皺ができ・修復機能が低下するから傷痕が長く残り・乾燥肌になり・ばい菌の侵入を防げず皮膚感染など皮膚や粘膜の異常が増える。汗の量が減り熱中症の危険性が高まる。
老化した肌に刺激は大敵
老化した皮膚は傷つきやすく、治りにくいのです。特に顔の皮膚は体の皮膚より薄いので、さらに大きなダメージを受けます。「歳をとったら、虫刺され痕や吹き出物痕がいつまでたっても治らない。」そんな経験ございませんか?同じようなことが、お顔のケアでも起こります。お化粧や洗顔などの物理的な接触刺激や、化粧品による化学的な刺激はシミの原因になることがあります。若い頃なら修復できますが、歳をとると修復できないので、刺激はシミになって残ることになります。
お顔のケアはホドホドが良いかもしれません。
乾燥肌
上の写真は脚にできた乾燥性皮膚炎です。乾燥肌が進むとこの写真のように悪化する場合があります。写真から、どれほど痒いかが想像つきます。高齢者の中にはこのような乾燥肌に悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
化学繊維の下着は見直して
乾燥肌は酷くなるとヒビ割れや乾燥性皮膚炎になり、痒みが酷くなり、掻き傷から細菌感染などのリスクが大きくなります。
保湿クリームで保護したり、熱い風呂を避けたりすることも大切ですが、化学繊維を直接皮膚に触れないように注意することも大切です。化学繊維は肌と接触すると肌への刺激になり、痒みや蕁麻疹の原因になったりします。また、発熱機能がある化学繊維は肌からの水分を吸って発熱させる仕組みになっているものがあり、そのような場合は皮膚の乾燥状態が悪化する原因になります。
シルクの保湿効果で肌を乾燥から守る
加齢による皮膚の老化は誰にでもやってくる変化です。変化した自分の体と皮膚を守るために、下着選びを変えてみませんか。
みやびをがシルク100%に拘っている理由は、シルクの持つ保湿効果が乾燥しやすい肌を守ってくれるからです。 さらにシルクニットは、熱が籠もらずベタベタしない爽やかな肌あたりで、皮膚を締め付けず、気持ちの良い着心地をご提供いたします。